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2017年2月25日 (土)

ミンデロからラスパルマスまでの航海

昨日のブログの続きです。第二の行程は低気圧の影響によりたまに吹く西風に乗って北東方向に向かって快適にセーリングすることができました。しかしその風も長続きすることはなく2月16日からまた北東の風に向かって風上に向かう厳しい第三の行程が始まりました。この行程の途中19日に最後の頼みだった新品のオートパイロットNO4までが動かなくなりました。うめぼしは風上に向かって航海するときにメインセールとジブセールをバランスよく張ると適度なヒールで舵のヘルムが安定します。つまり舵を固定しておくと自動的に風に対して最適に近い角度を維持しながら走ることができるのです。この性質を使うことにより上り行程ではオートパイロットがなくてもうまく航海を続けることができるということがわかりました。第三の行程は上りでしたのでお陰様でオーパイなしでもうまく航海することができました。しかし第四の行程では追手や機走の時がありその時はいつも舵を手で握ってコントロールすることが必要でした。舵を持っていると言うことは他のことは何もできないという言うことです。このことについてはまた後ほど第四行程の中で説明します。第三の行程の中で艇のバウが上下に大きく揺れ持ち上げられたバウが落ち込むときにガーンと激しく波に打ち付けられる状況が続きました。この時バウのアンカーが所定位置から外れてガタガタと音がしはじめました。波に打ち付けられる度にアンカーが振り回されているのです。仮留めをすることで幸いなことに艇に大きな被害を及ぼす状況にはなりませんでしたがバウスプリットのボルトが曲がったり木部に傷が付いたりしていました。またブームバングのマスト側ブロックのステンレス部分が破断してブームバングがぶらぶらしているのも見つかりました。すぐに代替ブロックに付け替えることで対応しました。バウのハルに張り付けてある「うめぼし」のネームプレートが外れて無くなってしまったのもこの行程の中で起こったものと思われます。このような状況の中でバウが大きな浮遊物などにぶつかるとハルに穴が開きかねませんが今回も幸いなことにそのような事態に遭遇することはありませんでした。第四の行程では宮原さんからの風予報が的中し21日に風が北東から北に振れました。このような風の振れは出航時にはまったく予想もできないことで幸運な風の振れでしたし第三の行程でこの風を狙って目的地から遠ざかるにも関わらず北西に向かっていくことができたのも宮原さん情報の賜物でした。この風で残り200海里ほどを目的地に向かって直進することができました。この行程では島陰に入るたびに機走をすることになるのですがその間はずっと手で舵を握っている必要がありました。がそれも幸いなことに昼間だけでしたので何とかクリアすることができました。難関だと思われたテネリフェ島とグランカナリア島の間の海峡においてさほど強い風に会わずに通過することができたのも幸いでした。最後は23日の夜明け前に行きすぎた部分をタックして戻り機走ランニングでマリーナまで辿り着くことができました。

第四の行程の航跡図

Gps4

何かにぶつかったせいか無くなってしまった名札

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アンカーがあばれて曲がってしまったボルト
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第二の行程での穏やかなセーリング状況

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コメント

お疲れ様です。寝る所が無いのは辛いですね。

投稿: イワザキ | 2017年2月26日 (日) 18時27分

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