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2017年9月

2017年9月30日 (土)

地中海クルージングのまとめ

地中海では多くの人がヨットやクルージングを楽しんでいます。夏の間は晴れの日が多く空気は乾燥しておりそれほど蒸し暑くはありませんし日陰に入ると風が涼しく感じられる過ごしやすい気候です。そして海の水はどこまでもきれいに透き通っていて水深10mの海底もきれいに見えます。またヨットにとって都合がよいのは干満の差がほとんどないことです。これは係留するときに非常に便利ですし安全でもあります。そして日本では係留しているとすぐに藻や藤壺などが船底に付着して一年もすると航海に不都合を来すくらいのかなりの付着量になりますが地中海にはプランクトンが少ないためなのかほとんどきれいなままなのです。エーゲ海やトルコ沿岸にはヨットで航海するのにちょうどよい島や深い入り江などもたくさんあります。そういうところには停泊用のブイが設置されていたり小さなヨット用桟橋を用意しているレストランマリーナがあったりしますし沿岸の町の場合には便のよいところに港やマリーナがありヨットを泊めることができる場所がいろいろな形でたくさん用意されています。そしてそれぞれの場所には古くて長い歴史の中の何らかの遺跡もあり山や渓谷や崖など自然の景観も変化に富んでいて観光という面でも多彩なものがあります。このように良いとこずくめの地中海はヨットやクルージングを楽しむ人にとっては最高の場所と言ってもよい場所ではないでしょうか。

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2017年9月29日 (金)

地中海クルージングのまとめ(トラブル編)

地中海クルージングの間に起こったトラブルについてまとめておきます。まず第一はセールドライブとプロペラの故障です。7月27日Levitha島からイカリア島マガニティス港に向かう途中で急にエンジンの振動が大きくなり確認をしたところドライブ系に問題があるようだということでエンジンを止めてセーリングで港近くまで行き最後にスローで入港しました。しかしその時は既にプロペラはほとんど回っていませんでした。その後大きな港のあるアギオスキリコスまでフェリーで曳航してもらい現地の技術者を紹介して貰って修理をしました。プロペラの交換を船を上架せずにダイバーがやってくれたのは驚きでした。この時はフライホイールの中心部とギヤーディスクとプロペラの胴体の3カ所が悪かったようです。エンジン系ではセールドライブのギアオイルに海水が混入して白濁するトラブルが起こりました。対処はギアオイルをオイルチェンジャーで抜き取り新しいギアオイルを多めにふたぎりぎりまで入れることで海水の侵入を予防するだけです。そして2000rpm以下で走ることで再度白濁することは起きていません。過去に同じトラブルが一度ありました。またエンジンを長時間動かした時にときどき電気系のアラームがピーッ、ピーッと鳴る間欠トラブルがありますが今の所原因不明のままです。オートパイロットの故障は定常的に発生しています。マルマリスで2台修理してもらいギョジェキでも2台修理してもらいました。自分でも数回修理しています。そしてつい最近またNO3のモーターが壊れました。ST2000は強度的にあまり強くなく長時間の使用は無理がある機械だと思っています。ギョジェキのゆかりさんのところでエアコンの冷房の修理とアンカーのウィンドラスが回らくなったのを修理して貰ったのは助かりました。地中海はアンカーを使った係留が多くアンカーが上がらなくなるトラブルがありました。アンカー外しの細いロープを付けておくと便利ですが取扱いには注意が必要です。AISの電波が発信されていないというトラブルもあります。これは現在切り分け中です。電動トイレのモーターが動かなくなったので新品に自分で交換しました。いろいろ書きましたが地中海では天候のよいときのみの航海でしたので風は強くなく波はあまりありませんでしたのでトラブルの量も少な目だったと思います。

交換したディスク

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フライホイールの中心部(ゴムが破損している)

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プロペラの胴体

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2017年9月28日 (木)

地中海クルージングのまとめ(続き)

クルージング中には多くの人にお世話になりました。マルマリスではAysemさん、ギョジェキではゆかりさん、フェティエではさちよさん、サラミス島では松崎さん、石坂さんそして藤木さんにもお世話になりました。それ以外にも現地の人にもたくさん助けて頂きました。寄港先の中でも特に良かった出会いはテルスハーネ島の島で唯一のレストランで一家で運営している皆さんの温かいもてなしと子ヤギのグリルがジューシーで美味しかったことやアンディキティラ島でダイビングサービスを提供している皆さんが今でも古代の沈没船から遺品を引き上げる作業をしたりお客様と一緒に潜ったりしていて、少し話をしただけなのに茄子ひき肉煮込みを差し入れしてくれたり島のダイビングのイラストをプリントしたTシャツをプレゼントしてくれたり本当に温かい対応をしてくれたことです。観光という視点ではカレキョイの海底遺跡をうめぼしから直接みることができたことやキクラデス文明の大理石の女性像に出会うことができたことなどが印象に残っています。

27日はAysemさんの誕生日でマリーナレストランでお祝い会をしました。でもAysemさんにご馳走になってしまいました。

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2017年9月27日 (水)

地中海クルージングのまとめ

昨日のブログにマルマリスに半年間係留と書きましたようにうめぼしでの今年の航海は昨日で終了する予定です。このあと10月には日本からの来客対応や足立社長による艇の整備などをして11月中旬に日本に帰る予定にしています。そういうことで今年6月22日からスタートしたトルコ南岸及びエーゲ海クルージングについて簡単なまとめをしてみたいと思います。6月22日から9月26日まで約3か月97日間で1365海里を走り寄港地47カ所です。機走時間は305時間で使用した軽油は320リットルになります。有料の係留地が40泊で支払った係留料は総額67000円です。最高値はアテネのオリンピックマリーナで一泊50ユーロです。マルマリスヨットマリーナは6か月間と整備のための上下架料込で1600ユーロ(約21万円)です。トルコ南岸航海中は無風または軽風のことが多く風待ちはまったくありませんでしたがエーゲ海は北または北西の風が強く吹く日が多く風待ちが非常に多くありました。

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寄港地はエキンジェキ、カピクリーク、テルスハーネ、マリントゥルク、カラカオレン、カルカン、カシュ、カレキョイ、フィニケ、ケメル、フィニケ、ユチャウズ、カシュ、カルカン、Karacaoren、フェティエ、ギョジェキ、エキンジキ

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寄港地はボズブルン、シミ島、ニシロス島、Levitha島、イカリア島マガニティス、アギオスキリコス、ミコノス島、シロス島、キソノス島、オリンピックマリーナ、サラミス島、エギナ島、ネアエピダヴロス、ポロス島、イドラ島、スペツェス島、ナフプリオン、レオニデオン、モネンヴァシア、キティラ島、アンディキティラ島、ハニア、レシムノ、イオス島、アモルゴス島、コス島、ティロス島、ロドス島

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2017年9月26日 (火)

ロドス島からトルコのマルマリスへ

2017年9月26日は朝の6時50分にロドスマリーナを出港し約27海里北にあるトルコのマルマリスのヨットマリーナに向かいました。出航時は快晴で北西の風が9mから10m程吹いておりメインジブセール共に縮帆して機帆走で上って行きました。しかし9時頃には7m程になり10時には2mまで落ちてきました。多分トルコの半島の陰に入ったためではないかと思います。11時にマルマリス湾の岬を越えるころには無風でジブセールを巻き取っていました。しかし、12時頃にマルマリス湾の中の島の間を抜けるときにはまた北西の風が8mほど吹いていました。マルマリス湾は風の通り道になっているようです。13時半にはヨットマリーナに無事に係留することができました。マリーナオフィスで半年間の係留手続きをしたあと入国手続きのために再度艇を出航し2海里ほど離れたマルマリスの町の近くのカスタムとイミグレーションに行き入国手続きを済ませました。ここは入国手続きをするために船でカスタムに行く必要があるのです。

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マルマリスヨットマリーナに係留されたうめぼし

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2017年9月25日 (月)

出国手続きとロドスタウン散策

明日ギリシャを出国しトルコのマルマリスで入国する予定です。そのためロドスタウンのカスタムとポリスのパスポートコントロール、そして最後にマリーナ内にあるポートポリスに行き出国手続きをしました。手続き費用は無料でした。その後ロドスタウンの旧港のマンドラキ港、トルコ式市場、騎士団長の宮殿、スレイマンモスク、旧市街などを散策してきました。ロドスマリーナは係留費が一泊30ユーロとやや高めでした。明日は7時に出航し25海里ほど離れたマルマリスに向かう予定です。

マンドラキ港

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セントニコラス要塞

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要塞の内部

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マンドラキ港の風車

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大型客船(Main Cheff)も来ています

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大きな船のすぐそばのビーチで海水浴をする人も

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トルコ式市場

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市場の中は露天で中央にこのような建物が

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騎士団長の宮殿

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宮殿入口

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大砲の弾??少し大きすぎる?

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騎士団通り

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スレイマンモスク

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旧市街の路地

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2017年9月24日 (日)

ティロス島からロドス島へ

9月24日は朝6時45分にティロス島を出航し約40マイル東にあるロドス島のロドスマリーナに向かいました。出航時には横抱きさせて貰ったカタマラン(オーストラリア人でディディムに置いている)のメンバー4人がもやいを解いて見送ってくれました。天気は快晴で北西の風が10m程吹き波も1m程あります。7時には帆走に切り替え走りましたが9時頃には風が弱くなり機帆走にしました。9時半には無風9時40分には南東の風4mが吹き出しその後徐々に南から南西に振れましたが良い風が続きました。15時半頃から西風8m程が吹き出し一時帆走に切り替え走り16時30分にロドスマリーナに着きました。

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2017年9月23日 (土)

ティロス島の散策

9月23日は港の外は25ノットの風が吹いているということで出て行く船は無く時々入って来る船があるだけで港の中は既に満杯状態になっています。うめぼしも風待ちです。ティロス島は人口700人くらいのあまり観光地化されていない静かな島です。それでもLivadhi港の前にはホテル、タベルナやミニスーパーマーケットが数件立ち並んでいます。港から1.5kmほど北の丘の斜面にミクロホリオという城跡があるということで出かけてみました。この遺跡は城跡というよりも丘の上にある城を囲むように住居が立ち並んでいる城下町の住居跡という感じです。家の壁には物を置く棚があったり入口の脇にはかまどと煙突があったりと昔の人の生活が感じられる住居跡がたくさん寄り集まっています。まだあまり発掘されていないところも多いようで遺跡調査が好きな人にとっては絶好の場所かもしれません。

ミクロホリオの村(紀元前4世紀から1960年代まで人が住んでいた村)

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かまど?

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物置台?

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2017年9月22日 (金)

コス島からティロス島へ

9月22日(金曜日)は朝の7時にコス島のコスマリーナを出航し約32海里ほど南にあるティロス島に向かいました。コスマリーナは係留費用は2泊で41ユーロとまあまあですが管理が行き届いた安心できるよいマリーナでした。うめぼしのようにシングルハンドで航海している船にとっては係留の支援があり電気水道などのサービスがあるマリーナは大いに助かります。アモルゴス出航時には隣のヨットのアンカーチェーンがうめぼしのアンカーチェーンの上に乗っておりなかなかアンカーを上げることができず30分ほど試行錯誤して何とか引き上げることができました。そのときはアンカー外し用の細いロープも役に立ちました。これまでも何度かアンカー関連のトラブルがありましたが、港の中でアンカーを打って係留するのはいろいろなリスクを伴うのでできれば今回のコスマリーナのようにモアリングロープなどで係留できると安心できます。22日コスマリーナ出航時は快晴で風は弱くやや狭いポンツーンでしたが問題なく出ることができました。出航後は西の風が2mほど吹いていましたが8時頃にコス島の東端を越えてからは北西の風が7mから9m位吹き出しクオーターで走りました。14時にティロス島のLivadhi港に到着し14時半にカタマランに横抱きさせて貰いもやいが完了しました。全行程7時間半のうち機帆走は途中風が弱まった時の1時間を含めて3時間ほどで残りは帆走で快適に走りました。

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トルコの半島の先クニドスの灯台

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Livadhi港のうめぼし

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2017年9月21日 (木)

コス島の観光

2017年9月21日はコス島の観光に出かけました。コス島はドデカニサ諸島の中ではロドス島に次ぐ人口3万人を擁する大きな島でトルコの町ボドルムからはわずか20kmに位置するエーゲ海の東側の島です。医学の父ヒポクラテスの生地でもあり治療院や医学校などの遺跡アスクレピオンがあります。また島の東端にあるコスタウンには古代劇場、西遺跡、古代アゴラ、騎士団の城、考古学博物館など観光ポイントがたくさんあります。うめぼしを係留しているコスマリーナはコスタウン中心部の南東1kmほどの所にあり朝の9時にマリーナを出て古代劇場、西遺跡を見てアスクレピオンに行きました。午後からは旧港にあるポートポリスに行き出航手続きを済ませ考古学博物館と古代アゴラを見て帰ってきました。

古代劇場

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古代劇場の舞台

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座席の下に作られた部屋

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2017年9月20日 (水)

アモルゴス島からコス島へ

9月19日の12時半にアモルゴス島のカタポラ港を出航し翌日20日の11時にコス島のコスマリーナに着きました。22時間半で78海里を走ったことになります。出航時は快晴無風でしたが港を出てしばらくすると東の風が2mほど吹きだすも機走で走り16時半頃にアモルゴス島の東端を過ぎてからも弱い東風が続きました。19時頃に一旦無風になり21時半になってやっと南西の風が4mほど吹き出したのでエンジンを止めメインセールを2ポイントリーフにして帆走に入りました。しかしこの風も長くは続かずに翌日2時には無風になり3時頃から弱い東風になったので再度エンジンをかけて機帆走で走りました。9時半にコス島の北東端の少し手前あたりで突然東の風10mが吹き出したのでセールを降ろし機走でコスマリーナまで行きました。この航海では風予報とはかなり異なる風が吹きました。風予報では西寄りの風が3m~5mだったのに対して実際には東からの風が大半でしかも20日の昼前には10m程度の東風が吹きました。風予報で風が弱い時には陸風海風など地域固有の条件によって実際に吹く風が異なることが起こり得るのではないかと思われます。

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アモルゴス島に沈む夕日

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コス島に昇る朝日

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コスマリーナにもやわれたうめぼし

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2017年9月19日 (火)

アモルゴス島からコス島へ

9月19日は午前中にバスで島の反対側の海岸の絶壁に建つパナギア・ホゾビオティサ修道院を観光に行きました。そして12時半にはアモルゴス島を出航し70海里ほど西にあるコス島に向かいました。というのも明日の夕刻までは風が穏やかだという予報なので明日中に何とかコス島までたどり着けるとよいと思い急きょ出航することにしました。

パナギア・ホゾビオティサ修道院

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修道院の入り口(ここで長ズボンに着替えます)

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修道院の中で桃酒とお水をふるまって頂きました

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修道院の中は撮影禁止ですがここはOK

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ここが入り口でここから100mくらい登ったところに修道院があります

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崖の下の海の色がいろいろ

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2017年9月18日 (月)

Indigo

2017年9月18日アモルゴス島にてCAVOK5の松崎さんに誘って頂きIndigoでの夕食会に参加させて頂きました。Indigoというのは船長32mの高級モータークルーザーの船名で持ち主は藤木幸太さんです。藤木さんは横浜の藤木企業の社長でヨット、乗馬、ヘリコプター操縦など多彩な趣味をお持ちの方です。Indigoは船長のスティーブさんシェフのトニーさんほか総勢5名で運営しておられるそうです。

https://www.boatinternational.com/yacht-market-intelligence/brokerage-sales-news/cbi-navi-motor-yacht-indigo-sold--21421

http://www.buyexploreryachts.com/105cbi-navi-indigo-broker-report.html

今回の参加メンバーは藤木さんご夫妻、松崎さんご夫妻、そして高橋唯美(Tadami)さんご夫妻と私です。TadamiさんはKAJI誌にもよく掲載されている著名なマリンイラストレータでお気に入りのマイタグボートGT-TAG20は現在広島観音マリーナに置いてあるとのことでした。

http://www.tadami.com/

Indigoは19日朝サントリーニ島に向けて松崎さん高橋さんと共に静かに出航していました。松崎さん藤木さんTadamiさんありがとうございました。

Indigo船上にて(左から藤木、松崎、高橋、高橋夫人、松崎夫人、藤木夫人:敬称略

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左はシェフのトニーさん(とても美味しい料理でした)

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帰りは船長のスティーブさんにテンダーで送ってもらいました

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アモルゴス島のカタポラ港にアンカーリングしているIndigo

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イオス島からアモルゴス島へ

9月18日の朝7時10分にイオス島の港を出航しアモルゴス島のカタポラ港に向かいました。出航時は快晴無風でしたがイオス島の西岸を北上するときは北風2m程度が吹き機帆走しました。9時半頃にイオス島の北端を越えてからは西風5m~8mのよい風が吹き一時間近く帆走することができました。しかしその後はだんだん西風も弱くなり機帆走に切り替えて走り13時頃からは今度は逆に東風が吹き出し真向いの風になりますのでセールをたたみ機走で走り16時前にカタポラ港に到着しました。全行程で36海里でした。カタポラ港ではバウアンカーのスターン着けにチャレンジしましたがなかなかうまくいかず隣の船のアンカーロープがラダーに絡まるなどトラブルになり一苦労しました。そうこうするうちにカタマランのキャプテンが助けにきてくれうめぼしに乗って一緒にアンカーを打ち直し何とか17時過ぎに係留作業を終えることができました。

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2017年9月17日 (日)

イオス島の観光

9月17日はイオス島内の観光に出かけました。港の北東1.5kmほどのところにBC3000年頃の前期キクラデス文明の古代集落スカルコス遺跡があります。この遺跡は1984年に見つかり1986年から発掘調査がはじまり現在も調査が進められている比較的新しい遺跡です。小さな丘の上に位置しており石で造られたたくさんの集合住宅が通路を挟んで並んで建っており江戸時代の長屋のような感じではないでしょうか。2階建ての住居や壁に組み込まれた食器棚やお墓も見つかっています。羊、やぎ、ぶたの骨、また穀物、レンズマメ、果物の種も見つかっており牧畜や農業を中心に生活していて中にはギリシャ本土や他の島で作られた土器や青銅器もあり交易も盛んであったことが伺えます。ハンコ(シール)や壺に押されたスタンプなども見つかっておりこれらは特定の農産物の生産組合を示しているのではと言われています。ここから出土した遺物は1999年に開設されたイオス考古学博物館に展示されています。

スカルコス遺跡・遠景(中央の丘の頂上部分)

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遺跡の地図と出土品

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ハンコやシール

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通路と住居跡

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通路の階段

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薄い板状の片岩を重ねて作られた壁

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遺跡の頂上から・下に見えるのは管理棟

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昔もこんなロバを飼っていたのかも

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管理棟(昔の建物はこんな感じだったのかも)

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遺跡からイオス島の中心の町チョラにつながる遊歩道

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遊歩道沿いにも遺跡が・屋根はこんな感じだったのかも

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薄い片岩を縦向きに使っているところも

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チョラの町の郊外にある風車

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チョラの町の北西の丘の頂上に建つアギオスニコラウス教会

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頂上に建つアギオスニコラウス教会と白い家並み

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頂上からの眺め・メガヨットのマストが目立つ

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チョラの街並みと遠くに薄くサントリーニ島が

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アギオスニコラウス教会の近くで会った隣のヨットのメンバー

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町の中心部にあるイオス考古学博物館・内部は撮影禁止でした

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2017年9月16日 (土)

クレタ島のレシムノからイオス島へ

9月15日レシムノを出航しオーバーナイトでサントリーニ島の南端にあるVlikadha港に向かいました。午前中は南東や西風が適度に吹いたりやんだりでしたが12時頃から北西の風が6m~8mほど吹き出し5kt前後で快適に走りました。夕刻から時間調整のためメインジブセール共に小さくして3kt前後で夜の間中帆走し16日の朝7時半にはサントリーニ島のVlikadha港に着きました。港内を見て回ったのですが松崎さん情報の通りヨットが満杯で横付け4艇重ねの状況でしたのでここに係留するのをあきらめてアモルゴス島に向かうことにしました。朝8時の時点では北北西の風が7m~9m吹いていたのですが11時頃から北東の風が吹き出し12時半には5m程になったのでやむを得ず行先を変更してイオス島に向かうことにしました。結果的にはこの判断は間違いで14時頃から今度は西風が吹き出し真向いの風の中を機帆走で11時間走り続けイオス島のイオスマリーナに18時に無事に係留することができました。トータル113海里の航海でした。

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アナフィ島から昇る朝日(7時)

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Vlikadha港

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サントリーニ島

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イオスマリーナにもやわれたうめぼし

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2017年9月15日 (金)

クレタ島のレシムノからサントリーニ島へ

9月15日(金曜日)は朝の7時過ぎにクレタ島のレシムノのマリーナを出航し北東80海里ほどのところにあるサントリーニ島へ向かいます。風予報では夏のメルテメもここ数日は収まり北西の風5m程度が続くようですので16日の午前中くらいには到着できる予定です。久しぶりのナイトセーリングになりますのでうまくいくのか心配な面もありますが注意してウオッチしていきたいと思います。

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2017年9月14日 (木)

レシムノの町の散策

9月13日は午前中にポートポリスに寄ったあとレシムノの町の散策をしました。クレタ島は他のエーゲ海の島と同じように山や崖が多いのですが緑の多さがまったく違います。農産物も豊富に採れるようで亜熱帯のバナナやアボガドなどもマーケットの棚に並んでいます。ギリシャの中でクレタが最も豊かだと言われるゆえんの一つはこの農産物の豊かさにあるものだと思われます。レシムノの町はハニアと似ていてヴェネツィア時代の要塞で囲まれた旧市街の古い街並みが美しく散歩していても細い道沿いの商店や展示商品を眺めているだけで退屈しない楽しさがあります。まずは町の北端の丘の上にあるベネツィア時代の城塞に行ってみました。そして街中の教会の中にあるレシムノ考古学博物館を見学しました。ここにはレシムノ近郊のゲラニ洞窟から発掘されたBC4500年頃の女性フィギュアが展示されていました。キクラデス文明の女性フィギュアの原型ではないかと思われます。

ベネツィア時代の城塞

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大砲の弾(鉄製?)

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レシムノ考古学博物館

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ゲラニ洞窟から発掘されたBC4500年頃のもの

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2017年9月13日 (水)

クノッソス宮殿の見学

9月13日(水曜日)はイラクリオンの町まで行きクノッソス宮殿の見学をしてきました。レシムノのバスターミナルから8時45分発の高速バスに乗り1時間半ほどでイラクリオンに着きそこからまたバスで30分ほどでクノッソス宮殿に着きました。ミノア文明の中でも最大の宮殿と言われるクノッソス宮殿はBC2000年頃から1370年頃まで栄えた宮殿で世界でも最古の宮殿だと言われています。160m四方の宮殿は階段で繋がる複数階の構造になっており王座の間や広場や倉庫など様々な役割を持つ部屋が1200もあったということです。その後ミノア文明の多くが展示されているというイラクリオン考古学博物館に行き陶器や青銅器やフレスコ画などを見学しました。線文字Bで書かれているのは羊15000頭や槍1000本など当時の人にとって重要だと思われる事項が書き記されていました。牡牛を飛び越える人のフレスコ画やブランコの陶器などから当時の子供から大人までの遊びの様子を思い描くこともできました。長さ2m程もある大きな青銅器ののこぎりもありましたが当時の青銅器製造技術はどのようにして次の時代に引き継がれていったのでしょうか。

クノッソス宮殿

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イラクリオン考古学博物館・全体模型

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蛸の絵

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長さ2mくらいある2人で使うのこぎり

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イラクリオン旧港にあるベネツィア時代の要塞

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旧港の中にあるマリーナはほとんど満杯のような感じでした

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2017年9月12日 (火)

ハニアからレシムノへ

9月12日(火曜日)はハニアの港を7時半に出航しクレタ島のレシムノへ向かいました。風予報では西の風が8m程吹くようでしたし昨夜夜半から港の中も8m前後の風が吹き出し隣の船ももやいロープの追加をしていました。朝6時の時点では出航見合わせのつもりだったのですが7時過ぎに風が弱くなってきましたので急きょ予定を変えて出航することにしました。天気は快晴、港の外に出ると西北西の風8m程でジブセールだけをあげアビームで帆走しその後半島の外側を回るときは10m~12mに吹きあがり波も1m程出てきて久々の船酔い気分でした。10時過ぎに半島を越えた後も北西の風8m程が吹き続け15時前にはレシムノマリーナに着き32海里を帆走中心で走りました。マリーナでは着艇支援の人がおらず係留しているヨットに乗っている人にもやいを取ってもらいましたがモアリングロープでしっかり固定できて安心ですし係留料も安く電気水道別で一泊6.14ユーロでした。

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2017年9月11日 (月)

ハニアの町の散策

9月11日はハニアの町を散策してみました。ハニアは人口15万人のクレタ島で二番目に大きい町ですが街並みは中世の面影を色濃く残す歴史と観光の町です。特にうめぼしを係留したベネツィアンポートの近辺は海沿いに古い建物が並び道路にはタベルナが軒を連ね夜遅くまで多くの観光客で賑わっています。海と船の博物館には昔のベネツィアンポートの模型もあり港の入り口のチェーンやシップヤードなど当時の様子が偲ばれる展示も多くありました。ハニア考古学博物館には古代ギリシャ時代やローマ時代、ビザンチン時代のモザイク壁画やライオンのレリーフなど数々の品が展示されていました。そしてミノア文明の線文字Aの青銅器の展示もありました。

ベネツィアンポートの散策・うめぼしのすぐ前はタベルナです

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ジャニサリーモスク(左)と海沿いの建物

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灯台から見た街並み

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海と船の博物館にある港の模型・外敵を防ぐためのチェーン

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シップヤードの模型

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港の入口の西側から見た灯台と港

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シップヤード(当時はこの中で船を作り修理していた)

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ハニア考古学博物館

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ローマ時代のモザイク壁画

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線文字Aと書かれていた青銅器

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ギターを弾く男性の絵

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ライオンのレリーフ

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2017年9月10日 (日)

アンティキティラ島からクレタ島のハニアへ

9月10日(日曜日)はアンティキティラ島を7時に出航しクレタ島のハニアのマリーナに向かいました。今日も快晴でアンティキティラ島の島影を抜けると南の風が7m~8m程吹いていて2ポイントリーフにして機帆走でしばらく走ると風が南南西6mほどになり8時半にエンジンを止め帆走に入りました。その後風は南西に振れクレタ島のロドポウ半島の岬まではアビーム5ノット強で快適にセーリングできました。12時半頃にロドポウ半島の島影に入り風が不安定になったためエンジンを起動して機帆走に入りました。ハニア湾の中に入ってしばらくすると今度は東から5mほどの風が吹いてきてクローズホールドの機帆走でハニア港まで走り16時50分に到着しました。43海里でした。ハニア港では外来船用の岸壁付近をうろうろしたりVHFでコールしましたが誰も来てくれませんでしたのでセーリング練習をしていた地元大学生のヨットに声をかけてもやいを取ってもらい無事に係留することができました。

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出航後すぐの日の出

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ハニア港(ヴェネツィアンポート)のうめぼし

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2017年9月 9日 (土)

キティラ島からアンティキティラ島へ

9月9日重陽の節句のこの日はキティラ島のディアコフティ港を7時10分に出航しアンティキティラ島のポタモウ湾に向かいました。快晴、南南東の風2mほどでセールを上げずに機走しました。12時頃から南の風5mほどが吹き出し2時頃には7mになりましたが機走で27海里を走り抜けました。15時前にポタモウ湾に着いたのですが当初予定していたアンカーリングポイントがあまり良くなかったこともありフェリー桟橋の横に横付け係留することにしました。

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真ん中のフェリー桟橋のしたにうめぼしが見えます

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この島は古代の沈没船のダイビングでも有名?

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遺跡の中に住む島人

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夕刻の19時頃にダイビングサービスボートのメンバーに声を掛けられました。この船で遺跡発掘に参加したそうで、今も沈没船のダイビングができるそうです。

https://youtu.be/OBFCUOrPHao

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皆さん親切で夕食のおかずやダイビングをあしらったTシャツをプレゼントしてくれました

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https://www.youtube.com/watch?v=OBFCUOrPHao

 

http://antikythera.whoi.edu/

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2017年9月 8日 (金)

モネンヴァシアからキティラ島へ

9月8日(金曜日)はモネンヴァシアを朝の7時に出航しペロポネソス半島の南端すぐそばにあるキティラ島のペラギア港へ向かいました。快晴で南の風2mを機帆走で快適に走りましたが11時10分頃にマレア岬を越えたあと東南東の風が7mほど吹き出しました。あわててメインセールを2ポイントリーフにしてクローズホールドで機帆走しようとしましたが上りきれません。やむを得ず行先を少し南にあるディアコフティ港に変更しクローズホールドぎりぎりで走りました。しかしこの風もだんだん弱くなり14時半にディアコフティ港に着くころには2m位に収まっていました。港にはヨットは1隻もおらずフェリー用の高い岸壁に横付け係留をしました。

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意外に大きなフェリーが来ました

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先ほどまでがらがらだった岸壁が車と人でいっぱいです

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2017年9月 7日 (木)

レオニデオンからモネンヴァシアへ

2017年9月7日(木曜日)は朝7時20分にレオニデオンの港を出航しモネンヴァシアに向かいました。快晴で北寄りの風3m、11時頃から東~南東2mと穏やかな天候のなか機帆走で33海里を走り15時過ぎにモネンヴァシアの港に着きました。水深4mと浅く風も弱かったのでアンカーを使ったスターンツウの係留に挑戦してみました。15時半には係留が完了しポートポリスに寄ったあとモネンヴァシア島の観光に行ってきました。

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海からみたモネンヴァシア島

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モネンヴァシア島の観光

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2017年9月 6日 (水)

ナフプリオンからレオニデオンへ

9月6日は朝の7時40分にナフプリオン港を出航しアルゴリコス湾の西岸中ほどにあるレオニデオン(Leonideon,Plaka)の港に向かいました。快晴で北寄りの風3~4mと引き続き穏やかな天候が続くなか27海里を機帆走で快適に走り14時15分に到着しました。係留している船は数艇で泊地は十分ありはじめ奥の方を検討したのですが水深に不安があり結局入口近くの角に係留しました。ところが午後から東寄りの風が6mほど吹き出し波が港の中に入ってきて船の揺れが大きくあまり居心地は良くありません。港の陸側には山が迫ってきていますが海岸は砂浜になっており田舎の自然豊かなリゾート地という感じのところです。

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2017年9月 5日 (火)

エピダヴロス遺跡の観光

9月5日は午前中にナフプリオンの町を散策し午後からエピダヴロス遺跡の観光に出かけました。ナフプリオンの旧市街の南東側の200mの丘の上に1700年頃ベネツィアが築いたパラミディの城跡がありそこからの展望はすばらしいものでした。そのあとアクロナフプリア要塞跡に行きナフプリア考古学博物館を訪ねました。午後からバスに乗って25km東にあるエピダヴロス遺跡の観光に出かけました。昨日のミケーネ遺跡に続く世界遺産の連続訪問です。エピダヴロス遺跡は紀元前4世紀頃に作られた浴場、宿泊所、医療施設、音楽スポーツ施設などからなる複合療養所といった趣の古代のリゾートです。崖の上に建つ堅固なミケーネ城塞とは異なりエピダヴロスは穏やかな丘陵地帯の上にあり城壁もありません。ギリシャクラシカル時代からローマ時代は比較的平和な時が続いたように感じられます。

パラミディ城跡

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アクロナフプリア要塞跡

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ナフプリオン考古学博物館

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ミケーネ遺跡のティリンスから出土したBC1300年頃の甲冑

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エピダヴロス遺跡・古代劇場

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体育競技場・スタジアム

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聖なる仮眠所・アバトン

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2017年9月 4日 (月)

ミケーネ遺跡の観光

9月4日(月曜日)はナフプリオンの北20kmほどのところにあるミケーネ遺跡までバスに乗って観光に行ってきました。係留場所のすぐ近くのナフプリオンの旧市街と新市街の間にあるシングルー通りのバスターミナルでもらった行き帰りのバス時刻表が便利でした。ミケーネ文明はBC1450年頃~1150年頃にペロポネソス半島で栄えた文明でギリシャ文字の原型の一つである線文字Bが使われていたことやクレタ島のミノア文明の後を引き継いでいることでも有名です。遺跡は小高い丘の上にあり城塞とその中にある王宮や墓、貯水池などからなっています。専制君主の住まいでもあり外敵から攻められないように堅牢な作りになっていますが結局は「海の民」に攻め滅ぼされ同時に文明も消滅してしまったようです。3000年以上前の人々が安全を確保するために巨大な城を作りより快適な衣食住生活を求めて土器や青銅器を作りまた武具やおしゃれのための装身具も作っていた様子を想像することができるこの遺跡はすばらしいと感じました。そしてそれを可能ならしめたのは地中海の中でも石灰岩の地層が多いこの地域と穏やかな気候が背景にあるのではないかとも思いを馳せています。

ライオンの門

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円形墳墓A

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城塞の東側

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王宮の床

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北門

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城塞の北側斜面

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ライオンの墓

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ミケーネ考古学博物館

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ミケーネ遺跡の模型

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2017年9月 3日 (日)

スペツェス島からナフプリオンへ

9月3日は朝の7時にスペツェス島を出航しペロポネソス半島のナフプリオンに向かいました。今日も快晴無風でしかもアルゴリコス湾の中ですから静かな湖面を走るような感じで27海里を揺れも無く快適に機走することができました。13時半にはナフプリオンの港に着き港の中の様子を観察すると意外に船が少なく空きスペースがかなりありましたので港の一番奥の岸壁の角の特等席にもやいをとりました。

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朝7時過ぎの日の出

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ナフプリオンの港にもやわれたうめぼし

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大型ヨットスタイルの観光クルーズ船

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2017年9月 2日 (土)

イドラ島からスペツェス島へ

9月2日は朝の7時にイドラ島のイドラタウン港を出航しスペツェス島に向かいました。快晴無風でほとんど波のない鏡のような海面を機走1500rpm~1700rpmで16海里を走り抜け11時にはスペツェス島の旧港に着いていました。結構大きな港なのですが係留している船も多くプレジャーボートから漁船まで混在して係留しておりディンギー用のスロープや木造艇の造船所などもありなかなか手頃な係留場所を見つけることができませんでした。20分程港内をうろうろしているとちょうど出航するヨットがありそのあとの空いたスペースにうまく係留することができました。コスタさんがもやいを取ってくれてモアリングロープも使わせてもらいました。街中にあるポートポリスに行った帰りにRonさんから声をかけられCOMPASS ROSEにお邪魔しました。イスラエルの海軍を退役した4人で航海中ということで外洋航海のノウハウなどいろいろ教えて頂きました。

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もやいを取ってくれたコスタさん

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スコットランドからきた80歳の木造艇

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観光潜水艦とOPディンギー

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COMPASS ROSE船上にて(左がミサイル艦船長だったDrorさん)

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左がRonさん右は将軍だった人でこのヨットのオーナー(このオーナーは船酔いすると言ってました)

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2017年9月 1日 (金)

ポロス島からイドラ島へ

2017年9月1日(金曜日)は朝の7時にポロス島を出航しイドラ島のイドラタウンの港へ向かいました。約12海里の近い距離です。9月になれば風は収まるとこれまで何度も聞いてきましたが今日9月1日の風予報によるとこれから5日ほどは穏やかな天気で絶好のクルージング日和になりそうです。今朝も快晴微風です。イドラタウンのマリーナは狭くて混んでいるとの噂でしたので恐る恐る様子を見に行きましたが朝10時と早かったためか少し空きがありました。ここでも隣のヨットに横抱きさせてもらい10時20分にはもやい完了です。イドラ島は自動車やバイクは持ち込めない島なので主要な交通機関はロバだそうです。それでも消防車やゴミ収集車など公共の車は動いていました。

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時計塔と教会

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